職場別の助産師の働き方とは?どんなメリットが?

助産師は、どのような職場で活躍しているのでしょうか。2018年の厚生労働省の調査によると、助産師の勤務先で最も多いのは、病院の66.2%でした。次いで診療所の21.0%、助産所の5.3%となっています。

助産師の割合が多い職場が病院であり、多くの助産師が産科または産婦人科で働いています。
病院は助産院とは異なり、正常分娩だけでなく異常分娩にも対応し、医師の指導の下、チームを組んで出産に関わります。また、出産前は妊婦さんへの保健指導や、出産後の授乳教室、母子の健康相談などにも応じます。近年では、助産師外来を設置する病院も増えてきました。

診療所も病院に比べて小規模ではありますが、医師の指示の下で医療行為を伴うお産を行います。
また、入院施設を併設しない診療所もあります。こちらでは、出産までの妊婦のケアや保健指導などを行います。
入院施設がない診療所は、夜勤がないのがメリットです。その反面、出産介助にまつわるケアに携われないため、分娩に関するスキルが伸びないというデメリットがあります。

助産所は、助産師が運営する9床以下の施設で、医師は常駐していません。
正常分娩であれば助産師が自律的に出産介助が行えるので、助産師主体で母子に関わっていきます。自分なりの出産計画を立案し、理想的なお産を実現するために、病院とは異なるスタンスで出産に向き合えるのがメリットです。
妊娠時から分娩、出産後の母子ケアまで助産師が主導で行うため、妊婦さんは家庭のようなくつろげる環境で過ごすことができます。